長男のりょうすけです!ゴールデンウィーク、早くも終わってしまいましたね……緊急事態宣言も延長されまだまだ先が見えない状況ですが、みなさんご自愛ください。
さて。今回のテーマは「あの人気ドラマを深掘る!」。
いつもながら、この文章では「R:りょうすけ」「S:しゅうすけ」となっています。
R:ゴールデンウィーク終わるの早くない?てかもう5月……。今年はどこも行けない代わりに、久しぶりに公園で野球したのおもろかったな。
S:やなあ〜〜あの公園行ったの中学生ぶり?とかな気がする。あいかわらず雑草だらけやったけど。
R:それがいいよな笑。ところでしゅうさ、最近よくドラゴン桜ドラマ見てるやん。
S:見てるなあ、家族みんな見てるわ。
R:あのドラマって高校が舞台ってこともあって、登場する高校生の成長も描かれているよな。発達心理学勉強してる人から見て、あの成長ってどういう風に分析してるん?
S:まずドラゴン桜でインパクトあるのは、やっぱ阿部寛演じる主人公の桜木先生よね。生徒にとって、ものすごく良い教師だと思うなあ。
R:どういうところ?
S:よく言うあのセリフがいい。「それはおまえの人生だろ。おまえが決めろ!」
自分の人生、自分のものなんだから自分で決めて歩んでいけ!っていうメッセージよな。中高生にとって、人生の決断ってめっちゃ難しい。でもそこから逃げて安易に親からの評価とか社会的な評価に流されるなってことかなと。
「おまえが考えて決めろ」って一見突き放すようで、でも自分の人生のハンドルを握らせるような指導は生徒の主体性が育つよなあ。
R:確かにそれは印象的だわ。第2話しか見てないけどびっくりしたのがさ、ドラゴン桜でも主体性を強調するのか!と。なんか勝手なイメージでさ、東大に行かせるために超詰め込み教育をする、なんか古い教育の話ぽく思っていたからびっくりしたんよね。
S:ああなるほどな。
第2話で特に印象に残ったシーンがあって(第2話まだの人は見てね!)バトミントン部のエースの楓と言う子がでてくるのね。楓は大学からコーチが見に来るくらい将来有望な選手。
ただ、大学からの推薦がかかった大事な試合でアクシデントがあって、楓は試合続行が不可能になる。それで病院に行ったら半月板損傷、2年はコートに復帰できませんと診断されるのね。
R:うんうん。
S:そこの、桜木先生が病院で楓の両親と対面するシーンがめっちゃいいなあと。両親は、楓に対して「怪我を黙っておくなんて選手として本当に情けない」「治るまでこの練習メニューだ」ってめっちゃ怒鳴る。
それに対して桜木先生はこう言うのよ。「滑稽ですね」って。
R:あのシーンか!両親が「私たちは娘の将来を考えて真剣に応援してきたし、楓はこんなところで諦めるような選手ではありません。娘のためを思ってやってきて何が悪いんですか」って言ってたところな。
S:そうそう!桜木先生は「娘のためですか。だとしたら本人がどうしたいかが一番大事なんじゃないですか」と答える。ここでもやっぱり「それはおまえの人生だろ。おまえが決めろ!」ということよな。
R:そうやなあ。このシーンで思ったことがあるんだけどさ、結局何が成功なのか?という基準がずれてるんだろうね。娘がオリンピックに出ることが人生の成功だ、だからオリンピックにさえ出られれば幸せになれる、と思いこんでいる親。でもそれって娘も思っているのかな?と。
S:そうやな、どういう将来が幸せかどうかっていう基準自体も子どもに決めさせるべきなんじゃないかって話だね。
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R:うんうん。その考え方好きだし、確かに理解できるんだけどさ、でもそれって一歩間違えれば放棄に近くない?
S:それはめちゃめちゃそうやな。
R:でしかも何が難しいかというと、高校3年生って17, 18歳やん。残念ながら、その歳の子どもにとって、高校卒業後の進路選択って初めての経験なのよね。
S:うんうん
R:で、親は一回経験してると。そうなると、経験者の意見って本来であれば超貴重じゃない?だから何でもかんでも子ども任せ、というのも違う気がする。それこそ失敗した過去があるなら、同じ失敗を繰り返してほしくないって思いもあるだろうしね。
となると、何でもかんでも干渉する親が常に悪で、何も考えずに自分の理想を押し付けるバカ親だ、みたいな単純な関係性には収められないなあと。
S:なるほど!それは良いポイントよね。干渉の仕方が大事なんちゃうかな?今回の場合は、両親が決断まですべてしちゃってるからなあ。
R:うん。
S:娘の将来はこうなるのが一番良くて、そのためにはこの手段がベストです。みたいな。今回やったら、バドミントン一本で頑張りなさいっていう話やねんけど、でもそれって主体性の部分を過度に侵害してないかな?と気になる。
だから、あくまで提案ベースがいいんじゃないかなと。両親としてはこういう経験からバドミントンを突き詰めるのがいいと思う。楓はどう考えてる?みたいな。
R:ああ確かに、それいいね。
S:今りょうが言ってたみたいに、両親の経験も、楓自身の思いもどっちもプラスに活かしたい。そしたらどっちかを捨てるっていうのはあんまり良くないかなと思ってて。両方取り入れるのは議論が一番いい手段ちゃうかなあと。
R:なるほどな確かに。そういう意味では本当に娘の事を大人扱いして一人前として扱ってっていうのが必要ってことやな。
S:なんかさ、大人扱いと言うと子供なのに大人として扱っているという感覚がある気がして。
R:なるほど。
S:大人として扱うというよりも、「今のあなたはどう考えてるの?」って聞くことが大事で、その意見の優劣はあまり問題じゃない気がするな。だからそこまで大人子供は考えなくてもいいんじゃないかな。
R:だったら対等って言葉が一番しっくり来るかもね。
次回どうする?の話
第7回も引き続き対談形式でお送りします。次回はアンケートで聞いてみたいという声が多かった「はたらく」ということについて。1年間完全オンラインの状況下、チームではたらいたふたりが感じたこととは……。
おたのしみに!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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ではまた!